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願いを叶えるには書き方がある!?七夕の短冊と由来について

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もうすぐ7月7日、七夕がやってきますね。一年の五節句のうちのひとつで「笹の節句」とも呼ばれています。

織姫と彦星の物語はみなさん知っていると思いますが、念のためおさらいしましょう。

昔むかし、天の川のそばには天の神様が住んでいました。天の神様には、織姫という一人の娘がいました。織姫は機を織って、神様たちの着物を作る仕事をしていました。

織姫がやがて年頃になり、天の神様は娘に、お婿さんをむかえてやろうと思いました。色々探して見つけたのが、天の川の岸で天の牛を飼っている、彦星という若者です。彦星はとても立派な若者で、織姫もかがやくばかりに美しい娘です。二人は相手を一目見ただけで、好きになりました。

二人は結婚して、とても仲の良い夫婦になりました。でも、仲が良過ぎるあまり、二人は仕事を忘れて遊んでばかりいるようになったのです。すると、天の神様のもとへ、皆が文句を言いに来るようになりました。

「織姫が機織りをしないので、皆の着物が古くてボロボロです」

「彦星が世話をしないので、牛たちが病気になってしまいます」

神様はすっかり怒ってしまい「二人は天の川の、東と西に別れて暮らすがよい」と言って、織姫と彦星を別れわかれにしたのです。でも天の神様は、織姫があまりにも悲しそうにしているのを見てこう言いました。「一年に一度だけ、七月七日の夜だけ彦星と会ってもよろしい」

それから、一年に一度会える日だけを楽しみにして、織姫は毎日一生懸命に機を織りました。彦星も、天の牛を飼う仕事に精を出しました。そして、待ちに待った七月七日の夜、織姫は天の川を渡って、彦星の所へ会いに行きます。

「七夕」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』/ 2016年5月27日(金)02:28 UTC / URL: http://ja.wikipedia.org

まじめに働いても年に一度しかデートできないなんて、なんとも厳しい…。でもこの物語をうまく使って「ちゃんとお手伝いしないと、○○ちゃんと遊べなくなっちゃうよ」のように子どもに伝えるのもいいですね。

どうして七夕に願いごとをするの?

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七夕の由来

ところで、七夕飾りの短冊に書いた願いごとは誰が叶えてくれるのでしょう。織姫?彦星?天の神様?

七夕まつりは、古来中国の宮廷行事「乞巧奠(きこうでん)」がルーツになっています。奈良時代に日本に伝わり、織女(しゅくじょ)星の織姫のように、機織りや裁縫・書道・芸事などが上達するようにと、上流階級の女性たちがお祈りしていました。

江戸時代には庶民のあいだにも浸透し、笹の葉に飾りつけをして各家庭の戸口に立てるようになり、現代の七夕まつりにつながっています。

願いごとは他力本願ではなく、自身の決意

つまり、誰かが願いごとをなんでも叶えてくれるというわけではなかったんですね。織姫のようになりたい、織姫を目標として頑張るという決意表明をする行事だったと考えられます。

今年の願いごとは…

以上のことをふまえて、今年の七夕は子どもと一緒に願いごとを考えてみてはいかがでしょうか。「〜になりますように」よりも「〜ができるようになる!」のほうが、子どももパパママもきっとやる気が出ますね。

 

クマミーママ
なるほど〜、決意表明ね!ようし!
ママの願いごとは『自分の時間をたくさん作る』に決めたわ!
クマッタはどんな願いごとにする?お願いじゃなくて、クマッタが絶対やる!っていう願いごとね。
クマッタくん
うん、きめたよ!
ぼくはおうちの家電をぜんぶ分解してみせるよ〜
見ててねママ!!
クマミーママ
やっぱりクマッタは他力本願の願いごとにしとこうか・・・

キャラクターが気になった人はこちら→キャラクター紹介